飛騨牛や鮎、松茸といった飛騨の味が楽しめる岐阜県の小さな温泉宿 道の駅 かれん

かれん周辺散策案内

四つの滝
かれんに宿泊して、徒歩での周辺散策を楽しまれるお客様が増えています。清流馬瀬川のほとりでのんびりするもよし、四つの滝などのハイキングコースを散策するもよし、お客様のスタイルでお楽しみ下さい。

NPO金山町散策案内人
2008年に金山の良さを知ってもらおうと発足しました。
四つの滝などの散策ご案内いたします。
詳細はお電話にてお問い合わせください。
TEL:0576-32-3634 理事長 松山正利

黄金姫ゆかりの山道散策 6km

黄金姫伝説散策マップかれんから黄金姫ゆかりの滝をめぐる6kmの散策コース。

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四つの滝

馬瀬川に注ぐ横谷川の入り口から峡谷沿いの散策山道を約1kmたどると、下流から順に白滝(落差17m)、二見滝(落差9m)、紅葉滝(落差9m)そして 鶏鳴滝(落差33m)の4つの滝が、約1.3kmの間に点在しています。荒々しい岩と四季折々の表情を表す木々、そしてそれぞれに個性ある滝の織り成すコ ントラストが訪れる人を魅了する絶好のハイキングコースとなっています。又、この峡谷一帯は特別天然記念物に指定されている大山椒魚の生息地として知ら れ、白滝には文化庁の許可を得た飼育池が設けてあり、いつでもその姿を見ることが出来ます。さらに、鶏鳴滝には、その滝の名前の由来となる鶏と黄金姫伝説 が古くから残っています。

黄金姫伝説

今からおよそ九百年も前。郁芳(いくほう)と呼ばれる御殿に、都で一番器量の良い官女が、金色に光り輝く鶏とともに暮らしていた。この鶏は、さらに千五百 年も前に天竺(インド)一の名工が作ったもので、まばゆいほどの黄金づくり。胸の中には、お釈迦様の書かれた経文を埋め込んで仕上げられていた。

それが大陸から都へやってくると、天皇はその姿がお気に召され、ご自分の宝物になさった。そして、郁芳の御殿にいる官女に預け、大切に守るようにお言い付けになった。官女は、この鶏を奥の仏間に置き、かたときも離れないで見守っていた。

静かな日々が続くと、鶏の輝きは辺りを金色に染めるようになった。もちろん、優しくしてくれる官女の体までも…。官女は、いつしか都の人たちから「黄金姫」(こがねひめ)と呼ばれるようになった。

金色の鶏には命があった。元日の朝がくると決まったように羽音もなく飛び立ち、御殿の屋根に降り立って、初日の空に向かって声高く新年を告げるのであった。

ところが、不思議な鶏は、姫を苦労のどん底へ引き込んでしまう。都に戦がおこり、その最中に迎えた元日の朝。御殿の屋根で天に届くほどの声を張り上げる と、真っ赤に焼けた空のかなたへ飛んで行ってしまったのである。御殿の戸を開け放って祈る気持ちで待ち続ける姫のもとへは、いく日たっても帰ってこなかっ た。

「天皇のお嘆きを思うと、命に代えてでも行方を捜さなければ申し訳がない」。姫は心を決め、鶏の姿を求めて出掛けた。しかし、都の中をいくら捜しても見つけることはできなかった。

姫は比叡(ひえい)の山寺を訪ねた。そして小さな観音堂を借りると中から扉を固く閉ざし、二十一日間飲まず食わずに過ごす「願かけの行」に入った。する と、満願の日の冷え冷えした夜明け、うつろな姫の目の前に観音様がお立ちなって、「今から、東に向かって旅立ちなさい。年が暮れるころには飛騨への道に差 し掛かります。その辺りの深い谷には大きな滝が鳴り響いているはずです。きっとそこで、あなたの願いはかなうでしょう。つらい日が続くでしょうが、くじけ てはなりません。」と、優しくおっしゃった。姫は、黒髪を短く切り白い旅の姿になると、観音様のお言葉を信じて都をたった。

それから百日ほど過ぎた。年の暮れらしく、すす払いをしている家も多い。姫は心も体も疲れ果てていた。ときには、野宿のまま深い眠りに誘い込まれそうになったが、そんなときは、ふと浮かんでくる観音様のおかげで我に返るのだった。

ある夜明けのことである。先を急ぐ姫が坂梨というところの山道を登り切ろうとしたとき、目指す尾根のかなたから、忘れもしないあの鶏の声がかすかに聞こ えてきた。姫は息をのんだ。我を忘れて一気に登りつめた。すると、目の下には深い谷があった。足元を揺らすような水音が、冷たいしぶきを吹き上げてくる。 姫は、「この下は、あの滝に違いない」と弾む心を押さえながら待った。

姫はひるまなかった。滝の上のふちに近付くと、凍り付くような水の中へ飛び込んだ。何回も水をかぶり、滴る水をぬぐおうともせず、滝の頭で両手を合わせて声を限りにお経を唱え続けた。

すると、にわかに滝が輝き始め、その中からあの黄金の鶏が飛び立った。がけに鳴き声を響かせながら、姫の周りを大きく一回りすると、瞬く間に滝の帯へと吸い込まれていった。

やがてその輝きが消え辺りが静まりかえると、滝つぼの上に大きく美しい観音様が現れた。そのお姿は、あの黄金の鶏の輝きに包まれているではないか。そう、姫の捜す鶏が、この美しい滝の守り主、清流観音となっておられたのだった。

それが分かると、姫の体から急に力が抜けた。しかし、見届けたことを一日も早く天皇にお知らせし、お許しを願わなければならない。疲れをいやす間もな く、再び長い旅に出ようとした。だが、既に、姫は病に侵されていた。ふらふらした足どりで坂梨川の外れに来ると、そこにばったりと倒れた。そして、村人の 手厚い看病のかいもなく息を引き取ってしまった。村人たちは、姫が倒れた小高い丘になきがらを葬ると、そこを「ひめづか」と名付け一本の碑を建てて弔っ た。その夜、一羽の金色の鳥が、ひめづかから西の空のかなたへ悲しい羽音をさせて飛んで行ったという。

そのころから、横谷川の大滝では、元日の明け方になると鶏の声がかすかに聞こえてくるといい、その滝を「鶏鳴滝」(けいめいたき)と呼ぶようになった。 また、滝の下の谷川には姫がみそぎをしたというふちがあり、あわれな姫をしのんでそこを「黄金ぶち」(こがねぶち)とも呼んでいる。

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